FTストラテジーズは、読者のエンゲージメントレベルと、リテンションや解約傾向は密接な関係にあることを繰り返し述べています。このパネルディスカッションでは、このトピックに焦点を当て、オーディエンスのエンゲージメントを向上させ、最終的に生涯価値という重要なビジネス指標を高めるにはどうすればよいか理解を深めました。本パネルでは、ジョナサン・ナイト氏(ニューヨーク・タイムズ社ゲーム担当責任者)、マシュー・ペイトン(フィナンシャル・タイムズ社SEO対策&企画担当責任者)、マティアス・ドゥーシェ氏(テレグラフ社プロダクトディレクター)、ヴァレンティン・コーンズ氏(出版社向けGoogle Insights Toolsのグローバルリード兼共同創業者)が、それぞれの専門分野について話をしました。
多様化するオーディエンスの獲得
本パネルでは、オーディエンスの「多様性」を単なるバズワードではなく、深く掘り下げて考察しました。イザベル・ソネンフェルド氏(Google News Lab EMEA責任者)がモデレーターを務め、スピーカーにサラ・マーシャル氏(コンデナスト社流通&チャネル戦略部門グローバルエグゼクティブディレクター)、トヨシ・オグンセエ氏(BBC社シニアニュース編集者、ワールドエディターフォーラム副会長)、ルバ・カッソヴァ氏(AKAS社共同創業者兼ディレクター)、マリヤナ・セヴァー・トット氏(ユータルニ・リスト日曜版編集長)らを迎えたこのパネルでは、新しい読者層の開拓や多様な声を届けるための独自の機会の創出によって生み出されたオーディエンスの多様性が、組織の多様性にどのように関連してくるのかについて考察しました。
パネリストの方々による主な助言は次の通りです 。多様な背景のもと、多様な意見を持つ人々を採用し、現状に疑問を投げかけること。編集局だけでなく組織全体の戦略に多様性を組み込み、明確なターゲット設定と測定ツールをもとに多様性とビジネスの目的を関連付けること。日常的にデータを公開し人の目にさらすこと、百聞は一見にしかず。明確なコミュニケーション戦略と、多様なデータを用いて社員の士気を高め教育する方法に焦点を当てること。そして最後に、規模を問わず成功を祝福すること。
本パネルでは、以下のような示唆に富む議論が交わされました。
少数派に属するオーディエンスを理解し取り込むためには、人材や社内の構成に多様性を反映させる必要があります 。サラ・マーシャル氏は、エドワード・エニンフルが「British Vogue」の編集長に就任して以来、より多様性に富むストーリーや表紙を作るために行った変革内容や、その影響力について話しました。その中で語られたのは、例えば、ダイバーシティに関するマニフェストを作成するなどといったシンプルなことから始めてみることの重要性です。それによって、チームが多様性を戦略に組み込むことの社会的・商業的根拠を理解できるようになると言います。同氏はまた、現在の編集局の構成にはないトピックを取り上げたい場合、ゲストライターを招くことも重要であると述べました。ルバ・カッソヴァ氏は、変化を縦割りの組織で考えるのではなく、リーダーシップから情報収集、カバレッジと消費分析の分野に至るまで、ニュースのバリューチェーン全体で考えることの重要性を説きました。一般的に、報道機関はダイバーシティを追求することはあっても、インクルージョンを追求することはありません。バリューチェーン全体を考えることで、適切に監査と評価を行い、最終的に明確なダイバーシティとインクルージョンの目標を達成することができるのです。最近開催されたGNI主催のプログラム[「Audience Diversity Academy 」]に参加したマリヤナ・セヴァー・トット氏は、ユータルニ・リスト社に新設されたジェンダーカウンシルが、男女の賃金格差の問題に取り組んだ事例や、賃金や職場でのエンパワーメントにおける不平等といった、時に耳をふさぎたくなるような話題について行ったやり取りを紹介しました。
出版社には、多様性に傾くと大衆が離れてしまうという思い込みがありますが、そのイメージは正しいとは言えません 。カッソヴァ氏は、多様な読者がメジャーなニュース(インフレ、戦争、気候変動など)にも関心を寄せているとする一方で、新たな視点や意見を提供していくことで、新しい読者を惹きつけながらもコアな読者を遠ざけない、独自の機会を見いだすことができると述べています。同氏はまた、規模の拡大は読者に向けた価値を追求することにつながり、そこでは多様な視点を持つことが重要である、それによって、大規模な消費者群を取り込むだけでなく、適切なタイプの消費者にリーチすることができるとも述べています。具体的には、ストーリーの主役を女性に据えること、また、記者名や情報ソースのバランスをとって意見をわかりやすく示すことなどが挙げられました。加えてトヨシ・オグンセエ氏は、既存の枠組みに捉われないためには、オーディエンスのフィードバックを取り入れた編集会議を行うことが重要であると述べました。同氏はまた、多様性に対する出版業界の意識は近年改善されてきてはいるが、大きな話題を伝える時には多様な視点を取り入れることの重要性が忘れられてしまいがちだとも述べました。メディアには、社会の複雑さや思想の多様性を反映する社会的責任があるだけでなく、その最前線に立って積極的に推進していく必要があると、彼女は強く考えています。
オーディエンスの多様性を測定することは非常に重要であり、そのことを複雑に考える必要はありません 。マリヤナ・セヴァー・トット氏は、ユータルニ・リストが「Audience Diversity Academy」で行った試みとして、社説内でオーディエンスのジェンダー分析ダッシュボードを作成したことを話しました。そこで得られた情報は、女性読者の関心事や進化するニーズをより正確にモニタリングし、理解することに役立ったと言います。このダッシュボードは、日々の報道サイクルに組み込まれ始めており、編集局以外でも、多様性に関する気づきを生み出し促進しています。そして、コミュニケーションの明確化、既成概念への挑戦、新しい革新的なストーリーテリングのアイデア醸成に役立つだけでなく、多様性に向けたジャーニーに一人ひとりが関与することを促す役割も果たしています。
高いパフォーマンスを発揮するチームや文化の構築
本パネルでは、人材と組織文化という概念に焦点を当て、高いパフォーマンスを発揮するチームを作るためには、組織における変化にどのような影響をもたらすべきかを議論しました。パネルには、フィル・チェットウィンド氏(フランス通信社グローバルニュースディレクター)、インガ・ソーダー氏(CNNワールドワイドの元エグゼクティブエディターであり、現デジタル部門トランスフォーメーション担当責任者)、マット・クック氏(元BBC所属、現Googleニュースラボ責任者)が参加し、リニア放送、デジタル出版、グローバルニュースワイヤーに関する幅広い経験を共有しました。このディスカッションでは、4つの重要なポイントが明らかになりました。
パネル登壇者が、文化における変化を複数の領域にまたがって定義し周知する際の課題について、各自の意見を述べました 。フィル・チェットウィンド氏は、組織のあらゆるレベルにおいて、透明性、信頼性、ミッションの明確さが重要であることを頻繁に強調しました。
インガ・ソーダー氏は、より多様性に富む編集局の構築に向けた動きについて熱く語りました 。残念ながら、多様性が課題となっている事例はいまだに散見され、若い女性にとっては非常に厳しい状況であったり、多様なバックグラウンドを持つ人たちが馴染みにくい雰囲気であったりすることもあると言います。
方法論とツールは重要な要素です。ミッションをどのように設定し、それをどのように展開するか、その成否はアプローチによって左右されます 。企業文化には、愛情と関心が不可欠です。オフィス家具のレイアウトから、チームの交流のために費やす時間、コミュニケーションを簡素化するためのツールの活用まで、すべてが重要なのです。FTストラテジーズのノーススターフレームワークは、組織がミッションを達成し、そのミッションに向けてチームの足並みをそろえるための手法を提供します。ミッションを共有し、各自の役割を明確にすることは、高いパフォーマンスを発揮する企業文化を形成するための原則と言えます。
編集局や幅広いニュース媒体で、「ブリリアントジャーク(有能だけれども有害な人物)」が幅をきかせる時代は終わったか、少なくとも廃れつつあります 。素行の悪い社員への組織の対応が上達し、社員もそうした同僚に対処する術を持てるようになりました。ここでも、意思決定に対する透明性と価値の創出が重要になります。最終的に、価値とは犯すことのできない領域であり、ロールモデルの構築は不可欠なのです。
FTストラテジーズでシニアコンサルタントを務めるアリヤ・イツコヴィッツ
新商品/サービスの企画と立ち上げ
本パネルでは、ルード・ブレッチャー氏(GNIイノベーション担当責任者)、ディリヤナ・エヴティモヴァ(フィナンシャル・タイムズ社シニアプロダクトマネージャー)、ピエール・フランス氏(Rue89ストラスブール創業者)が登壇し、商品やサービスにまつわるあらゆる話題に関して意見を交わしました。
ディリヤナとフランス氏はそれぞれ、報道機関において立ち上げに成功したサービス事例について話しました。ディリヤナは、フィナンシャル・タイムズが昨年発表した、低価格で厳選されたストーリーを提供するアプリ「The Edit」の事例を、フランス氏は、2021年にFTストラテジーズとGNIが開催した2つのプログラムで開発された編集局向けインサイトダッシュボードである「Impactometer」を取り上げました。ルード・ブレッチャー氏は、新製品の展開において、世界中の多くの出版物に携わってきた経験での意見を述べ、議論を深めました。
それぞれが関わってきた取り組みの規模やサービスのターゲットは異なりますが、そこには確かな共通点がありました。
各チームが同じ方向を目指して団結し、データ部門、製品部門、マーケティング部門、そして重要なコンテンツ制作部門といった異なる部門が横断的に連携することの重要性 。ブレッチャー氏は、「自分が売っているサービスはジャーナリズムであるということを、一日の終わりに思い出すことが大切である」と述べています。
プロダクトディスカバリーは商品/サービス開発前の重要なステップ 。ディリヤナは、「The Edit」を立ち上げる際に行った、広範囲の顧客調査とアイデア検証について話しました。バリュープロポジションを顧客の要望から直に作り上げたこと、また、そうした要望は、とりわけ、出版社がすぐには思いつかないような定性調査やフォーカスグループなどから吸い上げたことを共有しました。
データ主導でありながら、ジャーナリズムとしての整合性を保つこと 。フランス氏は、記事掲載後のパフォーマンス分析にImpactometerを活用していること、一方で、クリエイティブなプロセスではこうしたツールを活用した分析は取り入れないことを話しました。
マスメディアの報道媒体を再考する
このパネルでは、特に「選択的ニュース回避」の傾向が強まる中、オーディエンスを取り込むための新しい媒体形態について、報道各社は創造力を高めながらそれをどのように捉えるべきかに焦点を当てて議論を交わしました。 各パネリストが各自の専門分野における出版事例を紹介し、革新的なストーリーテリングの手法を使って、どのようなユーザーニーズを満たしたいと考えているかなどを紹介しました。
エンゲージメントの低いオーディエンスを促すことを目的とした、感情に訴えかける動画制作 。デイリーマーベリックの編集長であるブランコ・ブルキック氏は、気候変動問題に焦点を当てました。同氏は、今日の最も重要なストーリーに心情的に入り込めないオーディエンスが多く、それゆえに心も揺さぶられないままコンテンツから離れていってしまうことを指摘しました。そして、この状況に対処するためには、説明的なコンテンツ(すでに取り組んでいことを紹介するなど)を深く掘り下げるのではなく、感情的なつながりを生み出せるストーリー制作が必要であると考えたのです。2022年末、同氏のチームは気候変動と社会変革の現実を紹介する[最強の動画] を制作することを決意しました。バリー・マクガイアの「Eve of Destruction(明日なき世界)」の版権を購入し、南アフリカの歌手アンネリ・カムファーを起用して、気候変動の危機を伝えるニュースを重ね合わせた動画を作成したのです。
複雑なストーリーをより詳しく説明する方法としてのビジュアルストーリーテリング 。FTのビジュアルストーリー編集者であるサム・ジョイナーは、FTが近年提唱している新しいマルチメディアストーリーテリングの形態について、いくつか例を紹介しました。中でも、「スクローリーテリング」が持つ力について具体的に取り上げました。「スクローリーテリング(Scrollytelling)」とは、「スクローリング(scrolling)」と「ストーリーテリング(storytelling)」を組み合わせた言葉で、画像、動画、地図、インフォグラフィックス、テキストなどをスクロールしているかのようにマルチメディアストーリーを展開して伝えるダイナミックな手法です。また、昨今の話題として、トルコで発生した地震で倒壊した多くの高級不動産物件に関する[FTの調査]や、エルサルバドルの巨大刑務所で受刑者に与えられているスペースが家畜よりも狭いことに関する[調査]などについても触れました。これらの記事は、FTの中でも最も多くの読者を惹きつけるコンテンツであり、「このようなジャーナリズム精神があるからこそ、FTのコンテンツは有料でも利用したい」という読者の好意的なコメントを集めていることを紹介しました。
優れたトラフィックファネルを促進するソーシャルファーストのコンテンツ 。スポーツ専門メディアであるThe Athleticの傘下に入ったTifoのエグゼクティブ・プロデューサーであるジョナサン・マッケンジー氏は、同社がYouTubeで多くのフォロワーを獲得し、The Athleticのトラフィック増加に寄与している点に注目しました。ブランコ・ブルキック氏と同様に、マッケンジー氏も、デジタル時代の関心経済(アテンション・エコノミー)という現実では、差別化された優れたコンテンツを制作するだけでは十分ではないとの考えを述べました。出版業界は、この関心経済の壁を乗り越えるために、オーディエンス(通常は若い世代のオーディエンス)を抱えるチャンネル、特にソーシャルメディア上で正しくマーケティングを行う必要があります。つまり、そのプラットフォームのオーディエンスに合った口調やスタイルで語りかけるということです。TifoはYouTubeのサムネイルにとりわけ力を注いでいます。サムネイルは、インターネット上のあらゆる動画であふれかえるYouTubeのメインページにおいて、自社の動画を目立たせるための重要な要素だからです。イングランドのプロサッカークラブであるブライトンのディフェンススタイルを紹介した[この動画 ]は、サムネイル、動画タイトル、Tifoのブランドアイデンティティが特にうまく機能しており、マンチェスター・ユナイテッドやリバプールといった人気チームの動画を差し置いて、同社史上最も視聴数を稼ぐ動画となりました。これをきっかけに、TifoはYouTubeのサムネイルデザインに特化した専任ポジションである「ビデオサムネイルアーティスト」を創設し、専門の人材を起用しています。
サービスに触れる時間を増やすパズルとゲームの組み合わせ 。バウアー社のパズルポートフォリオパブリッシャーを務めるジョーン・シモンズ氏は、パズルやゲームがオーディエンスのリテンションに与える影響について取り上げました。同氏は、紙のクロスワードをデジタル化する取り組みについて説明し、Wordleがメディア業界やその垂直業界に与えた影響を賞賛しました。また、ユーザーの体験をより楽しいものにするだけでなく、最初は扱うニュース記事に興味のなかった読者層にもブランドを広く認知してもらえるような、共有できるゲームの開発に注力することの重要性を強調しました。
Z世代の取り込み
出版業界の主な課題の1つに、若い世代のオーディエンスの好み、関心、熱意の対象を理解し、そのニーズに応えていくことがあります。このパネルでは、若者層とメディアとの関係、そして彼らのニーズを満たすために出版社が取り得る戦術に焦点を当てました。 ルーシー・ヘッジス氏(メトロ社のテクノロジーエディター、BBCのトラベルショープレゼンター)がモデレーターを務め、エレナ・コルチェロ氏(ダウ・ジョーンズ社のエマージングテック担当ディレクター)、ジャック・ケリー氏(TLDRニュース社CEO)、ニック・ニューマン氏(ロイタージャーナリズム研究所のシニアリサーチアソシエイト)が登壇し、次の3つのポイントについて意見を交わしました。
若い世代は今でもニュースを閲覧していますが、閲覧形態はここ数年で進化しています 。若者の間で主要メディアに対する懐疑的な見方が広まり、メディアに対する信頼感は一部失われているかもしれませんが、ニュースの消費や情報に対する若者の欲求は依然としてあります。最近では、さまざまな形態(多くはモバイル端末、双方向にやりとりができ、記事の内容を理解しやすい媒体)を使い、より身近に感じられる話題(自分たちが理解できる文脈の中で実在する人が語るパーソナルストーリー)に関心を持つようになっています。しかし、このような新しい消費形態は付加的なものであり、テキストなど従来の形態に取って代わるものではない点に注意が必要です。ジャック・ケリー氏は、ニュースとは無縁のバックグラウンドを持つ若い創業者である自身が自分の動画の視聴者であることに触れ、だからこそ、彼とライターチームは、コンセプトがメインプラットフォームであるYouTube上でわかりやすく「若者向けに」説明できているかどうかを深く掘り下げられるのだと述べました。
出版業界は、若年層の読者について言及する際、画一的なアプローチを用いる場面が多いのですが、それは正しいアプローチとはいえません 。ロイタージャーナリズム研究所の調査によると、若い世代の読者は、興味、性別、価値観などが万華鏡のように多面的であるとニック・ニューマン氏は言います。そのため、出版各社はこの読者層を取り込むために十分なリソースを割く必要があります。ロサンゼルス・タイムズの「ミームチーム(Meme Team)」や、ワシントンポストの「ネクストジェネレーションチーム(Next Generation Team)」が好例です。また、他の戦術としては、外部とのパートナーシップを活用し、新しいプラットフォームで新しいオーディエンスにリーチするという方法もあります。例えば、最近ダウ・ジョーンズ社はNetflixと提携し、「イート・ザ・リッチ~ゲームストップを救え!(Eat the Rich: The GameStop Saga)」というドキュメンタリーシリーズの配信を開始しました。そこでのメリットは、新しいオーディエンスにリーチできるだけでなく、VR、AR、バーティカル・ビデオといった新しいストーリーテリングの展開を可能にするテクノロジーについて、他者から学べるという点もあります。
解説記事であるエクスプレイナーの活用は、若者を怖気付かせることなく自分たちを取り巻く世界を認識してもらうためにも、出版業界にとって未開拓の機会かもしれません 。ジャック・ケリー氏は、警鐘を鳴らしたり大げさな言葉を使ったりせずに登場人物や物語を紹介するにはどうすればよいかを、常にチーム内で深く考えていると述べました。結局のところ、今の時代においても、若い世代の読者の多くは世の中で起きていることを知りたいと思ってはいるのですが、馴染みある形でその情報にアクセスできていないだけなのです。シンプルさやアクセシビリティの追求は、「ダミング・ダウン(意図的な過度の単純化)」とは違います。
「News in the Digital Age」イベントの様子
「News in the Digital Age」でのパネルディスカッションの様子を味わっていただけましたら幸いです。こちらで紹介したトピックについてご興味がおありでしたら、FTストラテジーズの専門コンサルタントが詳細をお話しいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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